2021.0224（水）グリーフケア連続講座「喪失とともに、今ここで生きる」第2回「喪失」

2021年2月24日（水）19:30〜　＠大慶寺
グリーフケアの＂学び＂と＂対話＂の連続講座「喪失とともに、今ここで生きる」
第２回「喪失」に参加しました。




この講座は、2021年1月26日（火）から始まった５回講座で、
この日は､その第２回目でした。
くわしくは、こちらへ。

講師は、「グリーフカウンセリング ivy」／　看護師　の「浅原聡子」さん。

静岡市生まれ。
小児専門病院に20年間看護師として勤務。
看護師としては30年以上となる。
多くの出会いと別れを経験し、人生における喪失、いのち、看取り、グリーフ
というテーマにいきあたることになり、
2013年3月「グリーフカウンセリングivy」設立。
現在はカウンセリング、講演、セミナー等にて活動中。
＊浅原さんのHPより、転記させていただきました。
くわしくは、こちらへ。

この日のテーマは、「喪失」
最初の１時間は、「喪失」について「学び」の時間でした。
気になった言葉、メモできた言葉を書いておきます。

【喪失とは？】
自分にとって大切な、個人的、物質的、象徴的な資質を失うこと。
何かを失うことだけでなく、望んでいたにもかかわらず、
得られなかったこと、思い通りにならなかったことなども、
喪失の中に含まれる。

【グリーフとは？】
大切な人、ものなどを失うことによって生じる、
その人なりの反応、状態、プロセスのこと。
まだ失う前でも、もうすぐ失うかもと予想できる場合も。
→「予期悲嘆」
・グリーフケア
　　悲しみは消えないけれど、一生一緒に生きていく。
・心の避難場所・安全基地

【喪失のケア】
哀れみや慰めとは違う。
・愛着の対象を失い、安心感のよりどころであった「想定の世界」が崩壊した状態
　あてにしていた「想定の世界」を再構築する。自己の世界を再学習する。
・「わかるわかる」と言われると、それはそれで嫌だ！

【レジリアンス】
人間には誰にも、生まれ持った回復力がある。変化に対処する能力。
・自発的治癒力、脆弱性の反対語
・精神回復力、抵抗力、復元力、耐久力、再起力
・「逆境や困難にあっても、心レズに柔軟に生き延びる力」　by 高柳和江

【こんな時は専門家に】
・行き詰まったと感じるとき
・身近な人ほど痛みを感じている
・お互いに痛みがあるときに、サポートするのは大変
・不必要な痛みまで背負わないように

喪失と消失は異なるもの
喪失はなくしたようで消えはしない。
真の共感を持つ心と対話

といったようなことが語られました。


後半の３０分は、｢対話」の時間。
グループに分かれて、お互いの話を聴き合います。

ただ、この講座では、三つの約束事があり、
・ここでの話はここだけで
・お気持ちは出していいんです
・いろんな人のそれぞれに人生がある
ということをを前提に、語られました。

この日のテーマは「自分の喪失を言葉にしてみよう」

ぱらぽんの場合は、すでに身近な人を順番に見送ってしまったので、
こういう時間にそのひとつひとつのことがらや、
その時に思った気持ち、
少し時間が経ってからどう変化してきたか？など
他に人に語ることで、自分でも再認識できるような気がします。

それぞれの皆さんの「喪失」のお話を聴き、
共感できること、新たに気づかせてくれること、
そういう自分を赦せるかどうか、など、
いろいろな気持ちを追体験できました。

最後は、主催者の1人でもある、｢大慶寺」住職の「大場唯央」さんのお話。

唯央さんの体験も交えたお話は、まだまだ聴いていたくなるようでした。
｢この話は､長くなるのでいずれまた！」と、あえて話を切る技術！！
さすがやな〜！と深く関心。

話したくなるのを抑える技、簡潔に話す方法を、
いつも、身につけたいものだと思っているので、それも勉強できそうです（笑）

「グリーフ」や「グリーフケア」などで、わからないことがあったら、

ブログ内の検索窓に単語を入れてみると、
該当する記事に出合えるそうです。
「グリーフカウンセリング ivy」

この講座の記録は、こちらで。
1/26（火）第１回　グリーフケアはじめの一歩
2/24（水）第２回　喪失
3/30（火）第３回　人生の意味付け
4/22（木）第４回　たいせつなもの
5/20（木）第５回　死生観