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2024.0324(日)13:30〜15:00 伊久美小学校閉校記念 演劇会 第2部「檜峠を越えた茶娘たち」びくの会 [アートひかり]

伊久美小学校閉校記念 演劇会「むかしを知り 伊久美再発見!」
日時:2024年(令和6年)3月24日(日)13:30〜15:00

第2部「檜峠を越えた茶娘たち」 びくの会
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会場となったのは、この日の前日に閉校式が行われた、
伊久美小学校体育館です。
この演劇会は、伊久美小学校同窓会の一部として行われたものでしたが、
一般の方々も入場無料で参加することができました。


「阿部けい子」さん(写真左)率いる「びくの会」は、
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26年前に立ち上げた団体だそうです。
藤枝市内を中心に、郷土にまつわるお話などを
朗読劇に仕立てて、いろいろなところで上演していらっしゃいます。

拍子木を鳴らして、「はじまりはじまり〜!」
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かつて、伊久美地区が先進的な茶業が盛んだったころ、
藤枝の農家の娘さんたちが、揃いの茜だすきに菅の笠の出立ちで、
茶摘み時期になると集団で、檜峠を越えて伊久美地区に向かい、
大井川流域を移動して、茶農家に数日滞在して茶摘みを行ったというもの。
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会場には、約70名くらいの方々がいらしてました。
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この方達は、どちらかというと、茶娘たちを迎え入れた
茶農家さんたちの末裔の方々という感じでしょうか?

檜峠を越えてやってきたのは、茶娘だけでなく、
摘まれたお茶を蒸して、焙炉で手揉みをする茶師の男衆も
季節労働者として来ていました。
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焙炉(ほいろ)とは、木の枠や籠の底に和紙を張り、
遠火の炭火でお茶を乾燥させる道具です。
これに使うため、お茶産地の農閑期には、和紙と炭が生産されていました。

若い男女がニアミスする茶摘み時期には、
実質的な?お見合いや恋愛発祥の時期にもなっていたようで、
この朗読劇の中にも、エピソードが盛り込まれていました。
後半は、戦争の影もあり、切ないストーリーになっていましたが…。

キレの良い拍子木の音で、お話はお開きに〜。
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「びくの会」の皆さま、お疲れ様でした!
貴重な朗読劇、ありがとうございました。