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【第17回】企業訪問 ”ちょっとお話聞かせてください” 「三枝商店」 [藤枝くらシェア&まなシェア]

2019年9月から「ふじえだICTコンソーシアム」のお仕事で、同団体の会員である企業を訪問して、代表者に創業時や事業発展に至るエピソードなどをお話いただき、それをまとめた「連載コラム 企業訪問”ちょっとお話聞かせてください”」を担当させていただいています。

その記事は、「ふじえだICTコンソーシアム」のサイトの中で連載されています。
藤枝くらシェアhttps://fujieda.kurashare.com/
 仕事を発注したい方と受注したい方をマッチングするクラウドソーシングサービスです。
まなシェアhttps://fujieda.manashare.net/
 イベント・セミナーや資格取得といったスキルアップを応援する情報から日々の暮らしの中で役立つ豆知識や明日誰かに話したくなるネタまで幅広い情報を提供しているサイトです。
◎この記事は、こちらで読めます。

許可を得ましたので、「ごきげんぱらぽん4」でも記録できるように、
転記掲載、ご紹介させていただきます。

2021年(令和2年度)、10回目のご紹介
【第17回】は、「三枝商店」
公式サイトは、こちらです。

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オーナーシェフの「春木良介」さん
三枝商店オーナーシェフの春木 良介さんは、
美味しいもの好きだったという父親の影響で、
小さいときから「食」への関心が高かったそうです。
藤枝東高等学校卒業後、編集プロダクションに入って、
雑誌や企業誌などのグルメライターとして活動していました。


サービスとは何か…
27歳の時に料理人になる決意を固め、東京の有楽町にあった
創作西洋料理のお店『あら田 本店』でサービスの基礎を学びました。
「サービス料をいただくお店の、その『サービス』の部分が何なのか?」
に興味があったからです。
銀座にも近いトップクラスのその店では、
例えば、バーカウンターのバーテンダーのサービスでいうと、
バーテンダーは姿勢がよく、仕草が美しく、その動きには無駄がなく提供できる。
それは、お客さまがその店にいる間、気持ちよく過ごせる状況を作り、
最善のおもてなしの心をつくすことが「サービス」であると。
それはひとつの例ですが、「サービス」の本質を学びました。


生産者との繋がり…
その後、春木さんは北海道に飛び、
十勝平野・幕別町にある『オーベルジュ・コムニ』に勤務しました。
帯広の市街地から離れて、十勝の食材を活かした
フレンチのフルコースを楽しめるホテルです。
帯広・十勝の農家へ毎日買い出しに行き、畑の状態や、
どういうものが採れたかなど、生産者に直接聞いて仕入れをしていました。
「哲学的な生産者さんで、自然農法を実践していた方でした。
畑も耕さず、水もやらず、肥料もやらず。
自然の実が持っている力だけで土のより深いところまで根を張ることで、
いろいろなミネラルを吸い上げるから野菜がおいしくなる、
ということを提唱していた方でした。
実際、じゃがいも、シャキシャキの水菜、本当においしかったですよ。
思いが形になっているところを見させてもらいました。」と春木さん。
その生産者と交流するスタイルは、現在の「三枝商店」にも活かされています。


店名へのこだわり…
地元藤枝に戻って、2014年2月、オーナーシェフとしてオープンしたのが
「豚肉とワインのお店 三枝商店」です。
店名の「三枝」とは、「生産者・お客さま・従業員」の三者が
「店を起点に枝を伸ばして成長していきたい」というイメージから付けました。
レストランなのに「商店」を付けたのは、
東京スカイツリーの近くにワインに力を入れているビストロがあり、
店名が『遠藤利三郎商店』でした。
そのネーミングながら、とてもよいサービスを提供しているお店で、
そこに学んで、自分も「商店」を付けてみようという思いからでした。


お店は、JR藤枝駅から徒歩3分。市内だけでなく、近隣都市からのアクセスも便利です。
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「三枝商店」外観 昼 & 夜
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メニューの例
静岡県産有機栽培野菜のロースト ヴィネガーバターソースで … 900円
十勝野ポーク田舎風パテ … 800円
イタリアサンダニエーレ産14ヶ月熟成生ハム 40g … 650円/ 80g … 1200円
志太野菜の自家製ピクルス … 500円
ノルマンディ風豚モツの白ワイン煮 … 800円
十勝産共働学舎のラクレットチーズ 小2ピース … 800円 { 志太野菜を添えて +600円 }
有頭エビと藤枝産野菜のチュプチュプ … 850円
浜名湖産あさりの白ワイン蒸し … 650円
十勝野ポーク ロース肉のロースト 地場の野菜を添えて … 1200円
しずのくにポークバラ肉の黒コショウ煮 シェリーヴィネガー風味 … 1600円

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北海道十勝の清流、中札内川の麓で育つ「十勝野ポーク ロース肉のロースト」

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「地元野菜のローストヴィネグレットソース」

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人気のメニュー「十勝産共働学舎のラクレットチーズ」

三枝商店のこだわり
十勝で学んだことを活かして、山口農園さん、
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大坂農園さん、
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河原﨑農園さんなど、
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地元志太地区の農家さんを訪問。畑に案内してもらいその現場を見ると、
農家さんの人となりまでもが育てている野菜に現れているのが分かります。
料理してお客さまに出すときに、そのストーリーまで語りながらサービスします。


ワイン
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フランスを中心に50種類以上のワインを揃えています。
お料理やお客さまの好みに合わせて、ぴったりなワインをチョイスします。


チーズ
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十勝の北海道共働学舎のチーズ


新たなスタート
春木さんは、2016年5月から新事業「Obento 三枝商店」も始めました。
リスクヘッジのために、昼間空いている店の空間を使って何かやりたい
と思ったことがきっかけでした。
管理栄養士監修の日替わりメニューのお弁当で、
事業所などに配達するという事業です。
手頃な値段でありながら、1食で40品目以上の食材が使われ、
彩り豊かな7種類のおかずが入っています。
注文は前日まで可能で、電話もしくは注文サイトから申し込みできます。

2017年からはエリアを焼津まで広げ、
2020年4月からは専用店舗を用意し、
さらに大井川方面にも対応できるようになりました。
配達対象は藤枝市と焼津市の事業所で、1個からでも注文できます。

Webでお弁当の注文ができます!

注文はコチラから →→→ Obento 三枝商店

【注文方法】
①上記HPにアクセス
②新規会員登録[仮登録]のページで必要事項を入力し、利用規約に同意して登録
③配達可能エリアか確認後、ご連絡します

※登録の作業は初回のみ。一度登録してしまえばあとは簡単に注文できます!!

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「ヘルシー弁当」400円(税込)の例
少しずつ色々なものを食べたい方に
カロリー目安/550kcal

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「デラックス弁当」500円(税込)の例
種類も量も満足したいという方に
カロリー目安/750kcal


春木さんが、新事業を考えたのは2016年からでしたが、
2020年冬に新型コロナウィルス感染症が拡大してからは、
夜がメインの「三枝商店」の営業が制約される事態になりました。
「#藤枝エール飯」などと呼びかけて、昼からテイクアウトメニューを提供するなど、
新しい形態で対応するものの、飲食業界では大変な日々でした。

「新事業『Obento 三枝商店』は、
コンセプトも顧客の方向性も夜の営業とは違うものなので、
コロナ禍でも営業を続けることができて助けられた。
コロナ禍による自粛が始まってからでは余裕がなく、
新事業を始めることは難しかったと思われるので、
当初の狙い通りリスクヘッジすることができた。」と春木さん。
このコロナ禍の影響がいつまで続くのか分からない現在、
個人店でも多角的なビジョンで経営していく必要性があるといえますね。


会社情報

会社名:豚肉料理とワインのお店 三枝商店
住所:藤枝市駅前1-3-13
TEL:054-631-7022
営業時間:17:00?Last Order 23:30
定休日:木曜日
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