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2022.0518(水)ママとお出かけ 札幌豊平区平岸で「札幌軟石」の喫茶店に行ってみた。 [石の蔵を遺せるか!?]

2022年5月18日(水)4月初旬から札幌に来てひと月半!
なかなか観光へは行かれないので、
生後1ヶ月あまりの赤ちゃんとのお出かけの練習を兼ねて、
ママが「お出かけしましょう!」と提案してくれました。

ぱらぽんが希望したところは、こちら。
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札幌市豊平区平岸にある「珈房サッポロ珈琲館 平岸店」です。
この建物は、昭和13年にリンゴの選果場として建てられた
軟石造りの重厚感ある建物を再利用して、
現在は珈琲店になっているところです。





このお店の存在を知ったのは、札幌の情報誌「POROCO(ぽろこ)」5月号
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東区の元たまねぎ倉庫だったという「札幌軟石」の建物を知ってから、
現在も使われているものの使われ方を観てみたいと思いました。

まずは、この外観にほれぼれしますね。
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じっくり見ましょう!
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こちらが入口です。
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入ってみましょう。

1階と2階があります。
どうせなら、建物の細部が見られるようにと、2階を希望!
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天井はこんなです。

2階席から1階席を見ると、こんな感じ。
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お席にお客様はいらっしゃらなかったので、
撮らせてもらいました。

オーダーしたものは、こちら。
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内装も気になります。
基本、壁はそのまま「札幌軟石」です。
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この斜めの筋跡は、石工の職人さんが、
ひとつひとつ、つるはしで削ったものなのだそうです。

柱は煉瓦造り。
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そのままであるところがいいですね。

食事を終えて、階段を下ります。
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エントランスには、いろいろと取材された記事が貼ってありました。
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「北海道新聞」の「時を超える建物たち4」の記事(掲載年月日は不明)を
読ませてもらいました。
以下引用
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珈房サッポロ珈琲館 平岸店
=札幌市豊平区
「リンゴの産地の証し 今に」

 地下鉄平岸駅から歩いて5分ほどのマンションに囲まれた一角に店を構える
「珈房(こうぼう)サッポロ珈琲(コーヒー)館 平岸店」は、
一帯がかつてリンゴ産地だったことを今に伝えている。
 見る人に柔らかみを感じさせる札幌軟石造り。
石の表面には石工がつるはしで石を削る際についた線が
斜めに規則的に描かれ、デザイン性にも富んでいる。
 1938年(昭和13年)に一帯のリンゴ農家でつくる
「平岸農事実行組合」が建てた。1階はリンゴの共同選果場、
2階は集会場として使われた。
 元々は1階には小さな玄関と窓が1ヶ所だけだったという。
「採ったリンゴを翌年6月まで貯蔵するため、光が入らないようにした」
と平岸出身のリンゴ研究者で
弘前大名誉教授の斎藤健一さん(90)=札幌市在住=が教えてくれた。
 戦後、リンゴ畑の宅地化が進んだため、
選果場としての役目は59年ごろに終えた。
リンゴ農家たち約20人で建物を所有・管理する会社を設立し、
貸し館として運用してきた。
平成に入って別のコーヒー店が利用した後、
2011年からサッポロ珈琲館が入居する。
 赤い寄せ棟造りの屋根に一目ぼれしたという珈琲館の会長
伊藤栄一さん(71)は、
「この建物が紡いだ歴史、醸し出す良さは人の手では作れない。
 だから大切にしたい」と力を込める。
斎藤さんは、
「この建物は平岸がかつてリンゴの産地だったことを示す証です」
と話す。(内山岳志)
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引用ここまで。
他のネットでの情報によると、
選果場はその後、倉庫や事務所として使用される変遷を経て、
1992年(平成4年)に「沢田珈琲店」の喫茶店に改装されました。

他にも掲載された新聞記事が貼られていました。
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最後にトイレをお借りしました。
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この鉄筋の使われ方に、きゅんとしました。
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札幌では、街を歩くと、この鉄筋を利用したものを見ることがあります。
また、見つけたらレポートしたいです。

その後は、すすきの方面に向かい、
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路面電車を見つけました。
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新旧、いろいろな車体があっておもしろい。
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いつか、路面電車にも乗ってみたいです。

こちらは、商店街「狸小路6丁目」にある和菓子店「新倉屋 本店」
のお団子たち。
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左から、「三色団子」
名物の「花園だんご」は5種類。
黒あん・抹茶あん・白あん、ひとつおいて、ごま・醤油。
緑のは、草団子です。
1階は和菓子の店頭販売、2階は喫茶店があるそうです。