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2022.0118(火)13:30〜「特別講演会&成果報告会」@BiViキャンを見学してきました。 [元気なまち藤枝]

先日、告知させていただきましたが、
2022年1月18日(火)13:30〜 藤枝市駅南の
静岡産業大学藤枝駅前キャンパス 藤枝市産学官連携推進センター
(「BiVi藤枝」の1階 BiViキャン)にて、行われた、
「特別講演会&成果報告会」を見学してきました。

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偶然、取材できることになり、
写真撮影とブログ掲載の許可もいただきました。

始まる直前の会場の様子です。
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コロナ対策のため、席は一つおきに座るように配慮がされていました。

この日配られた資料と
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「朝比奈ちまき」!

まずは、「朝比奈ちまき保存会」会長・鈴木秀樹さんと、
保存会のマスコット「ちまきちゃん」こと、
事務局の永井浩子さんが紹介されて、ご挨拶なさいました。
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「朝比奈ちまき保存会」とぱらぽんの関係もかなり長いです。
「ごきげんぱらぽん」シリーズで、書かせてもらった記事は、
2009年11月に行われた、国民文化祭
「東海道岡部宿・藤枝宿にぎわいフェスティバル」で
「朝比奈ちまき」を買えた記事は、こちら
2014年5月に行われた「藤枝おんぱく2015」の
「武将・今川義元と行く『花蔵の乱』探訪ツアー」の中で
「朝比奈ちまき」が登場するエピソードは、こちら
2014年11月に行われた「朝比奈ちまき講演会」の様子は、こちらで。

そして、最初は、
静岡理工科大学 情報学部 応用言語学研究室の成果報告会です。
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この日報告された研究は、藤枝市の企画政策課が募集した、
「2021年度 藤枝市地域政策研究・創造事業」 として行われたもので、
この静岡理工科大学 情報学部 応用言語学研究室で教えていらっしゃるのが、
「さとやママ」の一員でもある瀬戸谷地区在住の「谷口ジョイ」さんなのです。

「選ばれるまち藤枝」における移住定住
支援の現状と課題解決のための提言

最初に発表したのは、応用言語学研究室 4年の峯尾海成さん。
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最初に、藤枝市の中山間地域についての特徴を説明。
以下、レジュメより引用させていただきます。
リンクを貼っている言葉は、赤字にしておきます。
*ぱらぽんが書く文章には、文頭に「*」を付けます。

「本事業の目的」
⑴「藤枝市空き家バンク制度事業」等、移住促進に関わる行政の取り組みを視察し、
現状を把握した上で、どのような支援が必要とされているかを明らかにする。

⑵ 移住者(10名)への聞き取り調査を行い、
藤枝市の移住定住支援について、検討を加える。

⑶ 移住者の暮らしを動画、写真等に記録、保存し、
印刷物やウェブサイト上で公開することで、移住希望者のみならず、
地域住民に対しても広く発信する。

⑷ 大学生が地域住民と交流を持ち、新たな視点で移住定住施策を捉えることで、
他の自治体にはない独自性のある事業展開について提言する。

まずは、「藤枝市中山間地域活性化推進室」に
藤枝市の移住・定住施策についてインタビュー。
①移住相談
②現地案内
③定住に向けた移住後のフォロー
④空き家バンク制度

中山間地域への移住実績
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50世帯 127人
半数が県外からの移住
約8割は子育て世代

→移住支援団体「さとやママ」
藤枝市の中山間地域に移住してきた母親たちで組織
自らの経験に基づく移住相談や、移住後の手厚い支援を行う。
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①ふじえだの「田舎暮らしガイドブック」製作
* この「さとやママ」の活動が始まる頃、ぱらぽんは、
* その冊子の取材に協力させてもらいました。
* その時のことを書かせてもらったブログ記事は、こちら

②移住者のおうちde相談会
* この相談会は、「藤枝おんぱく」のプログラムとして企画され、
* 画期的な相談会となりました。
* 「第2回」の様子は、こちら
* 「第3回」の様子は、こちら
「移住者のおうちde相談会」 16家族が参加、4家族が移住

③首都圏で開催される移住相談会への参加

④田舎暮らし体験ツアーへの参加・民泊協力
* 2016年8月に行われた時の様子は、こちらで。
* 2017年8月に行われた時の様子は、こちらで。
* この時は、先輩移住者の宅にお泊まりましたので、実感が湧いたと思われます。
「田舎暮らし体験ツアー」25家族が参加、7家族が移住(3家族は検討中)

*「さとやママ」の活動は、2020年度の「ふじえだ元気大賞」にも選ばれ、
*表彰されました。その様子は、こちらで。

*後半は、応用言語学研究室 3年桑原大輔さんの発表です。

移住者への聞き取り調査
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①移住に至った経緯
・自然環境を求め、自ら(あるいは家族が)望んで移住
・都市部における生活環境、育児環境、住環境に疑問
・希望する職種につけた
→個人的・社会的要因が複合的に影響

②里山に暮らす利点・欠点
里山に暮らす利点
・家族と共有する時間の増加
・労働環境の改善
・住環境の改善
・食生活の変化(食の豊かさ)
・地域との連携(人のあたたかさ、人とのつながり)
里山に暮らす欠点
・地域内交通の利便性(運転が必須であることへの不安)
・集落の衰退→少子高齢化
・経済不安
・災害不安

③移住者への助言
・候補地に足を運び、地域の人と交流する
(例:交流人口増加を目的とした地域活性イベントに参加)
・移住者や地域住民と強固なネットワークを形成する
(例:さとやママへの相談)

④藤枝市の移住・定住せ策について
・「空き家バンク制度」や首都圏での「移住相談会」
 「移住体験ツアー」はどの自治体でも取り組んでいるが、
 移住者宅での相談会や宿泊は、全国でも類を見ない貴重な取り組み
・必要な人に必要な情報が届くよう、さらなる工夫を

印刷物・ウェブサイトによる情報発信
①リーフレット作成
空き家バンク制度さとやママの情報
→動画への誘導
*「さとやママ」のfacebookページは、こちら

②動画作成
「選ばれる里山ふじえだ ー里山を選んだ私たちの物語ー」

*この動画を撮影・編集なさったのが、この方!
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*静岡産業大学 情報学部 講師の植松頌太先生 
*静岡理工科大学と静岡産業大学の垣根を超えて、
*この事業に協力なさったそうです。

*実は植松先生は、2017年に藤枝をPRするCM映像を作るときに、
*ぱらぽん、ご一緒しています。
*その時の様子は、こちらで。
*この記事に、植松先生、何度か登場しているんですよ。
*探してみてね!
*「選ばれる里山 藤枝」のミニパンフレットも
*植松先生が携わっているのだそうです。

課題解決への提言
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・①移住者の方の新鮮な視点から語られる「魅力」を
  移住希望者だけでなく、地域の方にも発信する。
→ 新たに何かを作るのではなく、既にそこにある「魅力」に注目する。
・②移住希望者が、中長期にわたり、里山の暮らしを
  体験できるような仕組みづくりを検討する。
→ 空き家を改修し、移住体験用施設として利用する。
  +地域住民の積極的な関わり

静岡理工科大学 情報学部 応用言語学研究室の皆さま、
お疲れ様でした。
長い時間かけて、地域住民の皆さんのお話を聞いて、
取り組んでくださったのが、よくわかりました。
今後も、後輩の皆さんに引き継いで、
これからの活動に活かしてくださったらと思いました。

しばしの休憩の後、お次は、特別講演会です。
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静岡産業大学 総合研究所長代理・経営学部教授の小泉祐一郎さんの、
「人の行動から始まる地域の再生−移住・定住とリノベーション」
のお話でした。

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先生が研究された、全国の先進例なども紹介してくださいました。

最後は、質疑応答を含めた交流タイムです。
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聴講なさっていた、市民の皆さんが、
質問や意見を述べ、有意義な時間がすごせました。

皆さま、お疲れ様でした!