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2022.0104(火)映画「ズズさん 〜昭和の家事と家族の物語〜」を「静岡シネ・ギャラリー」で観ました。 [映画館へ行こう!]

2022年1月4日(火)17:35〜 「静岡シネ・ギャラリー」にて、
ドキュメンタリー映画「ズズさん 〜昭和の家事と家族の物語〜」
を観ました。

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この作品の説明は、公式サイトから引用させてもらいます。

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イントロダクション
「手を動かしていれば大丈夫」
日々を細やかに営んだ女性たちの生活史。

東京郊外にある小さな家。
昭和26年(1951年)に建てられた木造2階建の住宅は、
いま「昭和のくらし博物館」となり、当時の人々の暮らしを伝えています。
館長の小泉和子さんの実家であるこの博物館には、
母・スズさん(1910~2001年)の思い出がたくさんつまっています。
娘によって語られる、母の人生。
そこには生活の細部に工夫を凝らし、知恵を絞り、
家族のために懸命に手を動かしながら生きてきた一人の女性の姿がありました。
当時、当たり前に継承されていた経験や生活の知恵は、
時代の変化とともに失われつつあります。
母から娘へ、娘から今を生きる私たちへ。
スズさんが遺してくれた3章からなる物語です。

第1章 「生い立ちと横浜大空襲」
明治43年、横浜の農家の長女として生まれた、小泉スズさん。
関東大震災で母を亡くし、18歳で女中奉公に出て、
22歳でお見合い結婚をします。
戦争が人々の暮らしに影を落とす中、子どもを産み、必死に育ててきました。
スズさんが経験した戦時下の暮らし、学童疎開や建物疎開、
防空防災訓練に横浜大空襲、そして戦後の復興期を
当時の資料映像を交えながら丹念に描き出します。

第2章 「ちいさなおうち」
スズさんの夫が自ら設計を手掛けた18坪の住宅には
家族6人と下宿人2人の計8人が暮らしていました。
狭くとも快適に暮らせるよう、家の中には様々な工夫が凝らされています。
この家で専業主婦として炊事、洗濯、掃除、裁縫と家族のために働いた
スズさんの記憶とともに、平穏を取り戻した市井の人々の暮らしを見つめます。

第3章 「昭和の家事の記録」
私たちの日々の暮らしを支える家事。
家電の発展とともに、その姿は大きく変わりました。
昭和の生活を知る貴重な資料として、
スズさんに当時の家事を再現してもらった記録フィルムが残っています。
着物をほどき、浴衣を縫い、おせちやおはぎを作り、お盆を迎える…。
80歳を越えたスズさんによる、息をのむほど鮮やかで、
細やかな気配りに満ちた手仕事の記録が4Kデジタルで蘇ります。

出演:小泉和子(こいずみ・かずこ)
1933年(昭和8)生まれ。「昭和のくらし博物館」館長。
家具道具室内史と生活史を研究する生活史研究所を主宰。
重要文化財建造物の家具・インテリアの復元および博物館・
資料館の展示企画などを行う。
『昭和のくらし博物館』(河出書房新社)
『室内と家具の歴史』(中央公論社)
『道具が語る生活史』(朝日選書)など著書多数。

私は30年程前に今は亡き母をモデルにして
「昭和の家事」という記録映画を撮りました。
母の時代、誰もが当たり前にやっていた家事が
わからなくなってしまうと考えたからです。
それを観て下さった大墻敦さんと記録映画保存センターの方たちが、
あらたに視点を変えて、戦時下を生きた家族の物語として
作られたのが「スズさん」です。
防空演習、学童集団疎開、建物強制疎開、横濱大空襲、
再疎開、買い出し等々と、戦争の災禍をしっかり体験させられたわが家を
病弱な父に代わって支えた母。
昭和時代、多くの女性たちを支配していた
戦争と家事を肌身に感じさせる映画です。
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「昭和のくらし博物館」の公式サイトは、こちら

2017年10月に、ぱらぽんが訪ねた時の様子は、こちらで。

世の中が便利になって、その多くが失われてしまったような昭和の家事。
今それを当時のように説明できる人は、もうわずか。
それを記録していた「小泉和子」さんは、素晴らしい。

東京市役所に学校建築担当の建築技師として勤めていたお父様が、
昭和26年、戦後初の住宅金融公庫でお金を借りて、
建てられた文化住宅。家のあちこちに、建築技師としての
お父様の知恵と技術が盛り込まれていると聞きます。

この映画を観て、昭和のくらしの再現を見てみたいと思われたら、
ぜひ、登録有形文化財である「昭和のくらし博物館」にお出かけください。
コロナ禍が落ち着いたら、ぜひまた行ってみたいと思います。

全国にまだ残っている古民家を利用して、
こういう活動ができたらいいなあと思います。
その時の主役は、おじいちゃんやおばあちゃん!
まだ間に合ううちに、その知恵や技を子どもたちに見せて欲しい。

そんなことを考えた作品でした!